コンタクトレンズの歴史やハードとソフトの違い
コンタクトレンズは、イタリアのレオナルド・ダ・ヴィンチが、1508年に水を半球形をしたガラスの容器に入れて、目を開けて水に浸した状態のイラストを使って、視力を矯正した効果を論じたことが始まりと言われています。このダ・ヴィンチの発見から約440年後に、アクリル樹脂素材であるポリメチルメタクリートを用いたハードタイプのレンズが開発されました。ですが、この初期のハードタイプのものは、酸素を透過するものではなかったので、装着可能な時間に限りがあったり角膜に障害があったり、様々な問題があったと言われています。その後に酸素を透過出来る素材で作られたレンズが開発されて、連続して装着出来るようになりました。また、ソフトタイプのものは、チェコスロバキアの研究所が、1960年にハイドロジェルのレンズ製造に関する報告を発表したことから始まったとされています。
それぞれのレンズで特長は異なり、ハードタイプは、黒目より少し小さい位のサイズで、硬いプラスチック素材で作られています。レンズ内に水分を含むことなく目の水分が奪われることがないので、目が乾きにくいという特長があります。レンズを外した後は水洗いをすることが可能で、保存液に浸さなくてもすぐに乾燥してしまって使用出来なくなることもありません。一方、ソフトタイプは、柔らかいプラスチック素材を使っているので、その柔らかさが大きな特長だと言えます。レンズに水分を含んでいますが、装着している時にレンズ内の水分が不足してしまうと目の水分が奪われて目が乾きやすくなります。保管する際には、必ず保存液に浸す必要があり水道水を使ってはいけないことにも注意する必要があります。レンズの大きさは黒目よりも少し大きい位で、レンズが大きい分ハードタイプとは異なり、ずれることが少ないのがメリットです。